まず、EUやユーロシステムがギリシャ政府によるドラクマの発行を認め、一定期間の兌換(だかん)(両替)の保証を行います。
その上で、ギリシャ政府は年金や給料など国内向けの支払いにドラクマを使い、国内でのユーロ使用を禁じます。銀行はユーロを受け取りますが、支払いと払い出しはすべてドラクマで行うことになります。
その結果、銀行には市中に出回っているユーロが集まります。それを中央銀行がすべて集めることでギリシャ政府などの海外向けの債務償還に利用するのです。
そうすればギリシャはユーロ建て債務を払うことができ、同時にユーロや欧州連合からの離脱も可能になります。
ここで問題になるのが、海外にあるギリシャ国民の預貯金や逃避資産です。この点に関しては、ユーロ圏の国が協力し、ギリシャ国籍保有者の海外預金凍結とギリシャ国内への送金という作業を行うことで解決できると思われます。すでに、ギリシャと欧州諸国は租税回避を行っているギリシャ人への課税に協力するとしており、この仕組みの応用で可能でしょう。
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【プロフィル】渡辺哲也
わたなべ・てつや 経済評論家 日大法卒業。貿易会社に勤務した後、独立。複数の企業運営などに携わる。著書は「突き破る日本経済」など多数。45歳。愛知県出身