ギリシャ政府が抱える債務返済案件の大半は、国際通貨基金(IMF)や欧州中央銀行(ECB)などの公的機関が返済先だが、民間向けで最も早く期限を迎えるのが7月14日の円建て債券(サムライ債)の償還だ。
1995年に発行した20年物ギリシャ国債で発行額は200億円。当時は日本国債よりも高利回りのサムライ債の人気が高く、積極的に購入した国内の機関投資家はやきもきしているという。
こうした中、金融庁は国際金融リスクの高まりを受け、国内の金融システムにどのような影響を及ぼすかを体系的に分析する部署の新設を検討している。