日銀の支店長会議に臨む黒田総裁(左)と岩田副総裁=6日午前、日銀本店【拡大】
5月の全国スーパー売上高(既存店ベース)は前年同月比5.7%増の1兆1246億円で2カ月連続プラス。「記念日や自分へのごほうびとしてブランド牛を購入したり、外食にお金をかける人が増えている」(秋山修・福岡支店長)など、メリハリのある消費が目立ってきた。
個人消費の回復をきっかけに、値上げによって、原材料費や人件費などのコスト上昇分を吸収する動きも出てきている。日銀の長江敬・地域経済調査課長は「さらなる価格引き上げの動きが消費者マインドの悪化につながる可能性を懸念する声も一部で聞かれる」としており、今後の懸念材料になりそうだ。
「人口が集積している札幌の独り勝ち」(杉本芳浩・札幌支店長)など都市部への一極集中を指摘する声も上がっている。