食料と競合しないセルロースなので再生可能エネルギーであり、実用化できれば水素社会構築に一歩踏み込める。ベースはドラフトワンなどで蓄積された発酵技術である。
1996年の発泡酒開発は、実は技術革新の連鎖を生んできた。酒税法でビールは原料に占める麦芽構成比が3分の2以上だが、これは日本だけの規定。税制改正が、企業努力を無視した上、日本企業の競争力の源泉である技術開発力を阻害することがあっては、断じてならない。
【プロフィル】永井隆
ながい・たかし ジャーナリスト 明大卒。東京タイムズ記者を経て1992年からフリー。著書は「サントリー対キリン」「人事と出世の方程式」「国産エコ技術の突破力!」など多数。57歳。群馬県桐生市出身。