【ニューデリー=岩田智雄】インドネシア東部パプア州ジャヤプラ発同州オクシビル行きのトリガナ航空ATR42-300型プロペラ機が16日午後、消息を絶った。現地からの報道によると、同機には乗客49人と乗員5人の計54人が乗っていた。当局が周辺を捜索していたが、日没と悪天候のため活動は中断され、17日朝に再開されるという。
インドネシア当局は16日夜、現地の村人が「飛行機が低空飛行した後、山に墜落するのを見た」と地元警察に証言したことを明らかにした。
現地紙ジャカルタ・ポスト(電子版)は乗客49人全員の名前を報じた。現地の日本大使館は邦人が搭乗していたかどうかの確認を急いでいるが、搭乗者リストに日本人らしい名前はないという。
不明機は午後2時22分にジャヤプラを出発し、同3時過ぎにオクシビルに到着する予定だったが、同2時55分ごろ、連絡が取れなくなった。AP通信によると、オクシビルは当時、豪雨や強風、霧の悪天候に見舞われていた。
消息を絶った地点は、パプアニューギニア国境に近い森林地帯の上空とみられ、捜索は難航する恐れがある。