こうしたなか、米国にとって最大の外国市場である日本への輸出も1・8%減少した。1月に日豪EPAが発効した結果、豪州産牛肉への関税が下がったことも影響したとみられ、同連合会は「豪州産牛肉は関税上の恩恵を満喫している」と不満を漏らす。
日本の財務省によると、豪州産牛肉の輸入量は4~6月期に前年同期比27・8%増で、18・6%減の米国産牛肉は大きく水をあけられている。
米国の牛肉輸出は、03年末に発覚したBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)問題で各国が輸入禁止措置をとったことにより、04年の実績が前年の4分の1まで急減した。その後の段階的な各国の輸入解禁で11年にはBSE前の水準まで戻ったものの、ドル高や競合激化が新たな不安材料となっている形だ。
このため、米国内の関係者の間では、TPPがアジア太平洋市場へのアクセスを拡大することへの期待が大きい。
TPP交渉は、7月の閣僚会合での大筋合意に失敗し、目標としていた年内の署名が難しくなっているが、米国の牛肉関連業界からは「TPP交渉の漂流は許されない」との声も出ている。