国際通貨基金(IMF)のデータでは、2010年を100とした中国の消費者物価指数は1998年には81.76だった。今年の推計値は114.60だから、物価水準はこの間に4割も上がっていることになる。これでは運転手も対策を講じざるを得ないだろう。
長春は人口762万人を数える大都市だが、公共交通機関があまり発達していない。タクシー利用者の不満を高めたくない政府が、料金を低いままに抑えてきたものと思われる。過去に何度か値上げの是非を利用者に問うアンケートが行われたが、当然ながら反対が圧倒的だったために実現していないそうだ。
価格決定の権限を政府が一元的に握っているがために、庶民から不満をぶつけられるのを恐れる当局は、かえって値上げしにくいということではないか。
この手の話は中国にはよくある。首都・北京では地下鉄料金が長らく、どこまで乗っても2元という破格の安さで抑えられてきた。