平成28年春卒業の大学生・大学院生の就職活動が、10月1日の内定式に向けて大詰めを迎えている。就職情報会社のリクルートキャリアが28日発表した9月1日時点の内定率は78・1%と高水準に達している。一方、経団連が、面接などの選考開始解禁を昨年よりも4カ月遅い8月1日とした新日程に対しては、企業や学生、大学から批判が出ている。経団連の榊原定征会長は28日の会見で「来年の変更も選択肢としてある」と述べ、採用日程の見直しを進める方針を示した。
(平尾孝)
リクルートキャリアの調査によると、9月1日時点の内定率は前回発表の8月15日時点より7・5ポイント伸びた。昨年の選考解禁1カ月後の内定率(昨年5月1日時点、47・7%)に比べると約30ポイント多い。今年の8月1日時点も65・1%に達しており、8月前に選考する「抜け駆け」が多かったことを示している。
新日程は、学生の勉強時間を確保するために、就活期間を短縮させるのが目的だ。しかし、昨年同様に4月から面接を実施した企業も多く、実際には就活が昨年より長くなる皮肉な結果となった。東京都内で最近開催された中小企業中心の合同説明会に参加した女子学生は、「昨夏にインターンシップ(就業体験)で就活を始めてから、この1年は就職のことで頭がいっぱい。勉強には手が付かない」と疲れた表情で話した。