■「和製ジョージ・クルーニー(本人談)」 甘利明・経済再生担当相
日本経済再生本部と経済財政諮問会議のまとめ役のほか、戦略的経済連携協定(TPP)交渉を大筋合意に導くなど、首相の経済政策「アベノミクス」の司令塔を担う。TPP交渉では米国から「タフネゴシエーター」と畏怖(いふ)された。白髪が増えたのは染めるのをやめたためだが、本人は「和製ジョージ・クルーニー」と気に入っている。「ポスト安倍」となるには、党内の足掛かりにやや欠ける。
■「家庭でも女性活躍実践」 加藤勝信・1億総活躍担当相
第2次政権発足以降、官房副長官として安倍晋三首相を支えてきた。昨年5月には初代内閣人事局長に就任し、霞が関の官僚ににらみをきかせる役回りも演じた。元大蔵省のキャリア官僚で、義父は首相の父、晋太郎元外相の最側近で「安倍派四天王」と呼ばれた故加藤六月元農林水産相。家庭では娘4人の父親として、首相が掲げる「女性の輝く社会の実現」を身をもって実践している。