2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会のホームページ(HP)がサイバー攻撃された問題。続発する国際的ハッカー集団「アノニマス」が関与したとみられる攻撃との関連は不明だが、5年後の五輪本番に向け、サイバー空間での防衛策も課題であることが改めて浮き彫りとなった。捜査関係者は「日本を狙う攻撃者にとって『東京五輪』は価値のある標的といえる」と警戒する。
ロンドンは攻撃2億回
東京五輪では国内外から1千万人近い観客が見込まれ、警備態勢の確立が急がれる。その中で、重武装テロリストによる襲撃やNBC(核、生物、化学)テロなどとともに、サイバーテロの危険が懸念される。
情報通信技術の活用は幅広く、交通をはじめ、電気、水道、ガスなど重要インフラを管理する基幹システムが攻撃されれば深刻な事態を招きかねない。組織委によると、2012年のロンドン五輪では大会期間中、計2億回ものサイバー攻撃が確認されたといい、東京五輪ではこの何倍もの攻撃がある恐れがある。
警察関係者は「攻撃の手法は日進月歩。攻撃者が圧倒的に有利なのが現実だ」と話している。