19日、ニューヨークで演説するクリントン前米国務長官(ロイター)【拡大】
【ワシントン=加納宏幸】来年11月の米大統領選で民主党最有力候補のヒラリー・クリントン前国務長官(68)は19日、パリ同時多発テロを受け、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」掃討作戦に関しニューヨークで演説した。
クリントン氏は「新たな段階に入るときだ」とし、有志連合による空爆を強化するため米軍の空爆誘導要員の派遣やシリアでの飛行禁止空域設定を主張した。
オバマ大統領が大規模な地上部隊の派遣を否定していることに同調しながらも、同時多発テロを受けて「これは全世界による戦いであり、米国が主導しなければならない」と強調。シリア北部への飛行禁止空域の設定によってイスラム国の補給路を断ち、難民流出を防ぐべきだと訴えた。