18日、パリ北部サンドニの銃撃戦が起きた現場で、付近の住民を調べるフランスの警官隊(ロイター)【拡大】
【パリ=内藤泰朗】パリ同時多発テロをめぐり、フランス警察が18日に実施した捜索で、激しい銃撃戦と自爆を伴う戦闘の末、テロ主犯格を含むとみられる関係先の現場を治安部隊が制圧した。未曽有のテロを防げなかった同国の保安・治安当局はようやく「大きな成果」(仏メディア)を挙げた形で、事態は重要局面を迎えた。しかし、これでテロを封じ込めることはできないとの悲観的な見方は払拭できていない。
捜索はテロを画策したベルギー国籍のアブデルハミド・アバウド容疑者(27)の発見が目的の一つだった。同容疑者はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」のプロパガンダ(政治宣伝)をインターネット上で行い、欧州の戦闘員の勧誘に当たってきた。
13歳の弟を勧誘し、「世界で最も若いジハーディスト(聖戦主義者)だ」と話していた。
今回のテロをシリアから指揮したとされる同容疑者は、テロを実行・支援したフランス人の兄弟とは、イスラム系が多く、失業率が高いベルギー・ブリュッセルのモレンベーク地区で接点があったと伝えられている。