同時多発テロがあったレストラン前に集まり、ろうそくに火をともす市民ら=2015年5月14日、フランス・首都パリ(ゲッティ=共同)【拡大】
パリ同時多発テロの捜査を陣頭指揮するパリ検察のフランソワ・モラン首席検事(62)は14日、実行犯7人が3班に分かれ、6カ所の現場で分刻みに殺傷を繰り返したと発表、周到に連携した計画的犯行との見方を強めた。また、死亡した容疑者の1人は10月にシリア難民としてギリシャを経て欧州入りしていたことが分かった。テロを実行したと断定されたイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に立ち向かう各国は、テロ対策で結束を示す必要に迫られている。
全員が高性能爆薬を着用
パリの裁判所で会見したモラン検事によると、14日夜時点で死者は129人、負傷者は352人(うち99人が重体・重傷)。犠牲者とは別に容疑者7人の死亡も確認した。警察当局は当初、8人の実行犯が死亡したとしていたが、モラン検事は7人と訂正。ただし、逃走した容疑者や共犯者がいる可能性もあるとしている。
7人はいずれも自爆または仏テロ対策チームとの銃撃戦で死亡したが、いずれも戦時仕様の自動小銃カラシニコフを所持し、同じ爆薬を取り付けたベストを着用していたという。この爆薬は「サタン(魔王)の母」と呼ばれる高性能爆薬「TATP(トリアセトン・トリパーオキサイド)」で、熱や衝撃に敏感で「検知しにくい」性質を持っている。