11月13日夜、フランスとドイツのサッカー親善試合が行われていた首都パリ郊外の競技場、スタッド・ド・フランスで、観客席からグラウンドに下りて避難し、恐怖に脅える女性=2015年、フランス(AP)【拡大】
花の都の華やかな週末の夜が暗転した。パリ中心部の劇場や郊外の競技場など少なくとも6カ所で13日午後9時(日本時間14日午前5時)すぎ、ほぼ同時に乱射や爆発が相次ぎ、ロイター通信などによると市民ら130人以上が死亡、約200人が負傷した。フランソワ・オランド仏大統領(61)は非常事態宣言を出して国境を封鎖、さらにパリ全域で夜間外出を禁止した。オランド氏は14日の国民向けテレビ演説で、一連のテロはイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が実行したと断定。現地メディアはフランスで「戦後最悪のテロ」と伝えた。
実行犯8人死亡
負傷者のうち約80人の容体が重く、犠牲者はさらに増える可能性がある。一連のテロの少なくとも8人の実行犯のうち7人は自爆して死亡。残る1人は治安部隊に射殺された。パリ検事局は逃走した容疑者がいる可能性を示唆している。
仏メディアによると、パリ中心部のレストランやカフェで乱射事件が発生した後、武装集団が米ロックバンド、イーグルス・オブ・デス・メタルがライブを行っていたバタクラン劇場を襲撃して銃を乱射。観客を殺害した上、多数の人質を取って籠城した。治安部隊が突入して制圧したが、少なくとも78人が死亡した。犯人の1人は「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」「シリアへの介入は許さない」と叫んでいたという。