エジプト・シナイ半島に墜落したロシア機の残骸を調べる軍関係者ら=2015年11月2日(AP)【拡大】
エジプトのシナイ半島で起きたロシア機墜落で、ハモンド英外相は5日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」関連団体による犯行の可能性が「かなり高い」と英テレビに語った。AP通信によると、米当局者も傍受した通信内容などから「イスラム国」系組織が爆発物を仕掛けるのに関与したと推定、テロの可能性が高まった。テロ対策を名目にシリアに軍事介入したプーチン政権は、難しい対応を迫られそうだ。
「イスラム国」は墜落に関し犯行声明を出している。ただ米英当局は爆発物が原因だと断定するには至っておらず、ロシア当局は今のところ公式な反応を示していない。
ロシアは欧米が退陣を求めるシリアのアサド政権を支持。プーチン大統領は9月30日「イスラム国」の拠点を攻撃しテロを未然に防ぐとしてシリア空爆に踏み切り、成果を連日誇示している。10月下旬の世論調査ではプーチン氏の支持率がこれまでで最高の89.9%に達した。
しかし墜落がテロと確認されれば国民の間で恐怖が広がるのは確実。ロシアの専門家は、シリア介入が長引けばプーチン政権への支持が失われる恐れがあると指摘する。