G20首脳会合前にパリ同時多発テロの犠牲者のために黙祷が行われた=15日、トルコ・アンタルヤ(ロイター)【拡大】
【アンタルヤ=今井裕治】トルコのアンタルヤで開催中の日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)首脳会合は15日夜(日本時間16日未明)、初日の議論を終えた。パリでの同時多発テロを受け、各国はテロ資金根絶に向けた対策に連携して取り組むことを確認した。G20首脳会合は16日にテロ防止に関する方策を盛り込んだ声明と、世界経済などに関する首脳宣言を採択して閉幕する。
15日夜に開かれたテロ問題を話し合うセッションでは、テロ防止には、資金の流れを食い止めることが重要との認識を共有。テロ資金対策を担う国際機関「金融活動作業部会」(FATF)の指針に基づき、各国は一段の対策強化に乗り出す方針だ。
安倍晋三首相は会合で「資金源を絶つという点が最も重要だと考えている。日本としては、対処能力向上支援や暴力的過激主義対策などを通じ、国際社会のテロ根絶に積極的に取り組んでいく」と述べた。
15日の世界経済の動向を話し合う討議では、各国が昨年合意したG20全体の成長率を2018年までに2%高める計画について進み具合を確認した。中国経済の減速を名指しで批判する意見もあったが、世界経済のリスクに各国が結束して対処することで一致した。