ボリウッド映画の宣伝イベントに出席した俳優ら=インド西部アーメダバード(AP)【拡大】
インドは、華やかな歌やダンスが盛りだくさんのインド映画の売上高が伸びている。インド商工会議所連合(ASSOCHAM)と地場コンサルティング会社の調査によると、インド映画の売上高は今後、年平均11%増で拡大し、2017年度(17年4月~18年3月)には1930億ルピー(約3397億円)を突破する見通しだ。
現地経済紙フィナンシャル・エクスプレスによると、インドは年間の映画制作本数が世界有数の映画大国で、言語ごとにさまざまな映画が上映されている。西部ムンバイを拠点に制作され、ヒンディー語で上映されるボリウッド映画などがある。同国で映画の人気が高まっている背景には、映画作品の質向上やシネマコンプレックス(複合型映画館)の増加、国内外での積極的な販促策に加え、インターネット環境の整備に伴い、携帯端末で映画が視聴できるようになっていることなどがある。
インド国内の映画興行収入は年間1150億ルピー、17年度には1420億ルピーに達すると予測され、映画産業収入全体における興行収入の割合が74%に相当するとみられている。国外での興行収入は現在の110億ルピーから130億ルピーに拡大する見通しだ。