週明け8日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、米IT業界の先行き不安や金融株の下落が嫌気されて大幅続落し、前週末比177・92ドル安の1万6027・05ドルで取引を終えた。下げ幅は一時400ドルを超えた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数も続落し、79・39ポイント安の4283・75に下げた。
投資家のリスク回避姿勢の強まりを反映する形で、この日のニューヨーク外国為替市場では相対的に安全な通貨の円が買われ、円相場は一時1年3カ月ぶりの円高水準となる1ドル=115円17銭まで急伸した。
これまで米国の株式相場は業績が好調なIT株が引っ張ってきた。しかし、有名IT企業のリンクトインが先週、業績予想を引き下げたことをきっかけに、業界全体が過大評価されてきたのではないかとの見方が広がっている。(共同)