日銀「主な意見」、物価2%達成へなりふり構わず (2/3ページ)

2016.2.9 07:31

 主な意見だけを見ると、マイナス金利の導入は今回の金融政策決定会合で初めて、多くの時間を割いて議論されたようにみえる。第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは、年初からの金融市場の混乱などを受け、「(執行部は)過去の議論との一貫性よりも、どれだけ効果が見込めそうかという可能性を手に入れる方がいいと考えた」とみる。

 「今の日銀は安倍晋三政権の意向を忖度(そんたく)して動いている。高すぎる物価安定目標を実現するために、極端なことをしている」と話すのは、SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストだ。

 今年は反対派に回った白井氏が3月、石田氏が6月にそれぞれ任期を迎える。2014年10月の追加緩和の決定も1票差だったことから、黒田日銀はいつも綱渡りの状態で重要な政策変更をしていることになる。

2人の後任人事をめぐり、市場では早々と金融緩和に…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。