9日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は小幅ながら3営業日続落し、前日比12・67ドル安の1万6014・38ドルで取引を終えた。東京の株価急落や原油値下がりを嫌気した売りと、割安感が出たことによる買い戻しが交錯して乱高下し、値動き幅は250ドルを超えた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数も続落。終値は14・99ポイント安の4268・76と約1年4カ月ぶりの安値となった。
収益性懸念から欧州市場で銀行株が売り込まれたことも投資家を慎重にした。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の議会証言を翌日に控え「世界経済の減速を踏まえて、利上げに慎重な姿勢を示す」(市場関係者)との思惑が広がって相場を下支えした。(共同)