9日のニューヨーク原油先物相場は4営業日続落し、指標の米国産標準油種(WTI)3月渡しが前日比1・75ドル安の1バレル=27・94ドルで取引を終えた。一時は27・74ドルまで落ち込んだ。ともに約3週間ぶりの安値水準。
国際エネルギー機関(IEA)が月報で、供給過剰の状態が続いて原油価格がさらに下落する可能性があると予想し、相場の先安観が強まった。
世界経済の先行き不安から株式など相対的にリスクの高い資産を手放す動きが世界的に広がっており、運用リスクの高い原油先物にも売り圧力がかかっている。(共同)