水は高い所から低い所へと流れる。お金はそれとは逆に基本的に低い所から高い所へ利を求めて移動する。しかし、それはあくまで平時での常識なのかも知れない。はたして金利がマイナスとなる世界ではどうなのか。日銀が16日から導入する「マイナス金利」の世界は未知の領域を予感させる。
日銀のマイナス金利導入を前に、銀行の預金金利は相次いで引き下げられ、1年定期と普通預金の金利が同じになり、預け入れ期間が10年までの定期預金の金利がすべて同じになった銀行もある。本来、普通預金よりも定期預金の金利は高いというのが常識であり、預け入れ期間が長い定期預金の方が金利は高いはずだが、もはやその常識は通用しない。
また、9日の債券市場で、長期金利の指標となる満期までの期間が10年の国債の流通利回りがマイナスとなった。利回りがマイナスになるのは、世界的にも異例でスイスについで2例目。利回りがマイナスとなった国債を満期まで保有すると損が出ることになる。異次元緩和に伴い既に期間9年までの国債の流通利回りはマイナスとなっていた。