国営企業の民営化についての会議で発言するプーチン大統領=1日(AP)【拡大】
プーチン大統領は、国営企業幹部との会合でも「株式を格安で売ってはならない」と強調したが、これは民営化が政権に対する国民の不満につながることを警戒しているためともみられている。市場には依然、今回の民営化がオリガルヒによる国営企業の株式取得のために準備されたものとの見方がくすぶっている。ロシア経済が急速に悪化する中、優良資産である国営企業は極めて魅力が高いためだ。
90年代の民営化では、売却が発表された翌日には入札が締め切られ、結果的に「1社だけが応札した」とするなど、不透明な株式売却が横行した。日系企業関係者は「売却方法がどのようなものになるかが、健全な民営化が行われたかを見分けるポイントとなる」と指摘している。(モスクワ 黒川信雄)