財務省は2日、個人や自治体が買える「新型窓口販売方式」の満期10年の国債の募集を中止すると発表した。中止は2カ月連続。4日から募集を予定していたが、日銀がマイナス金利政策を導入した影響などで利回りがマイナスになる見通しとなり、投資家に買ってもらえないと判断した。
新型窓販は、銀行や証券会社の窓口などを通じて5万円から購入できる固定金利型の国債。既に2年物は3月分の募集を中止しており、5年物も中止となる見通し。
財務省は、元本を保証し利回りがマイナスにならない仕組みの「個人向け国債」は予定通り発行する。3月募集分の利率を2日に発表し、固定3年、固定5年、変動10年の3種類とも下限金利の年0・05%に設定した。