天津市浜海新区に建設中の「天津117ビル」。構造上の高さは596.5メートルという超高層ビルで、大量のセメントや鋼材などが使われている=2015年9月(中国新聞社)【拡大】
中国では現在、超高層ビル300棟が建設中。年次報告書は「中国不動産市場は13年以降成長が減速しているが、ビル建設は速いペースで続いている」と指摘している。今年は660メートルの深セン平安金融センターが完成する予定だ。
これまで中国の超高層ビルは主に1線都市(北京、上海、深セン、広州)に建設されていたが、現在では(規模の面でそれに続く)2線都市や3線都市でも増えている。超高層ビルは都市の“名刺”として、外資誘致や地域経済の発展をもたらす役割を期待されている。
だが一部では超高層ビルの乱立に批判も出ている。北京工商大学産業経済研究所の陳及所長は「現在の超高層ビル熱は、地方政府が業績を追求し、競い合った結果だ。不動産開発業者の名義で行われている多くの事業は、地方政府が土地政策や税制を通して水面下で指導している」と指摘。
北京理工大学管理経済学院の周畢文教授は「超高層ビル熱はバブルの産物」として、「人々が理性を取り戻せばこれほど高いビルを建てることはなくなるだろう」と語っている。