閣議に臨む石原伸晃TPP担当相、安倍晋三首相、麻生太郎財務相(左から)=8日午前、首相官邸【拡大】
自民党の小泉進次郎農林部会長は「最初から海図なき航海だから落としどころはない」と話すが、農水省幹部は「落としどころが見えないことが大きな不安要素だ」と反論する。夏の参院選でTPPの争点化を避けたい政権の思惑も透けて見える。
一方、民主・共和両党にTPP反対派が存在する米議会での承認は容易ではない。さらに、11月の大統領選では、ドナルド・トランプ氏やヒラリー・クリントン前国務長官などの有力候補者が一様にTPPの不支持を表明。TPPへの逆風は強まりつつあり、承認に向けた日本政府の勢いもそがれかねない状況だ。