
櫻井よしこさん【拡大】
強軍戦略の下、習近平国家主席は大規模な改革を進め、軍を陸軍主体からサイバーとハイテクで超近代戦に耐える軍に生まれかわらせたいのである。新設ロケット軍で遠隔地の正確な攻撃も可能になる。これらすべて「戦争に勝つため」と明記されている。
中国とは対照的に、日本は憲法の専守防衛の精神で、敵地攻撃どころか、攻撃された場合の防御態勢もない。
中国では政府もメディアも「戦争に勝つ」とためらいなく胸を張り、中国共産党機関紙の国際版、「環球時報」には「戦争を恐れない」という決意表明が頻繁に登場する。
米国の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備に関する論評はその典型例であろう。中国はTHAADと同じ機能を有するミサイル防衛システムを30年までに西太平洋に配備したいとしている。が、そのことは棚に上げて、THAAD配備後、米韓両軍が38度線を越える場合は、と断って、中国の軍事介入の可能性があると書く。「中国は恐れることなく参戦する」(2月16日)と社説で物すのは事実上の恫喝ではないか。