米国の覇権に挑戦するため太平洋へ進出
実をいうと、中国海軍艦隊が日本列島を一周したのは今回が初めてではない。2013年7月にはミサイル駆逐艦など5隻が対馬海峡を北上して、宗谷海峡を通過。太平洋で軍事演習を実施した後、宮古海峡を通って、中国本土に帰った。
このように中国海軍艦隊が日本列島の海峡を大手を振って通過していくのは常態化している。
中国は米国の覇権に挑戦するために太平洋への進出を図っており、その海洋戦略の一環として、接近阻止(A2)戦略・領域拒否(AD)作戦をとっている。
自らが設定した防衛ラインを米軍に突破されても、その領域内では米軍の自由な行動を許さないという発想だ。
中国はこの戦略に基づいて、日本列島から台湾、フィリピン、南シナ海に伸びる「第1列島線」と、日本から小笠原諸島、グアムを結ぶ「第2列島線」を設定しており、近年では太平洋で盛んに軍事演習を行っている。