地価上昇率全国1位となった大阪・ミナミの心斎橋筋=17日、大阪市中央区【拡大】
ただ、観光分野への投資拡大は地方間の“優勝劣敗”をより鮮明にする可能性がある。訪日客効果に沸く北海道でも、稚内市のJR稚内駅周辺は全国の商業地で下落率1位となった。国交省の担当者は「郊外の商業施設などに買い物客を奪われている。訪日客は来ていないだろう」と地域内格差を指摘する。
「同じ観光地にあるホテルでも、収益の見込まれるところに資金が集まる構図になっていく」。不動産開発大手の幹部は新たな二極化の始まりを示唆する。訪日客効果が色濃く出た公示地価は今後、生き残りに向けた地域の本気度を映し出す鏡となりそうだ。