黒田総裁“公約”果たされぬまま3年 息切れ「2%上昇」程遠く (2/3ページ)

2016.4.5 06:04

参院予算委員会で委員からの質問に答える日銀の黒田東彦総裁=3月3日

参院予算委員会で委員からの質問に答える日銀の黒田東彦総裁=3月3日【拡大】

 ただ、2%の物価上昇率目標は達成が程遠く、肝心のデフレ脱却はまだ道半ばだ。2月の全国消費者物価指数は前年同月比0.0%。足を引っ張るのは消費税率8%への引き上げ後の消費の落ち込みや原油安、新興国経済の失速だ。

 デフレ経済への逆戻りを防ごうと日銀は2月、マイナス金利の導入に踏み切った。企業向けの貸し出しや住宅ローンの金利は大幅に低下したが、「地銀は預貸金収益の比率が大きく、利ざやの低下の影響は大きい」(全国地方銀行協会の寺沢辰麿会長)など、金融機関からは反発も出ている。

 それでも黒田総裁は「必要に応じて躊躇(ちゅうちょ)なく追加緩和を行う」と強気だ。だが国際的には、金融政策頼みの景気回復の限界論が共通認識になりつつある。

 マイナス金利導入後、国債利回りがマイナス圏に入り、政府が財政出動しやすくなっているという面もある。消費税再増税の延期論も出る中、財政規律が緩めば、金融政策の「出口」はさらに遠のきかねない。

いくらでも国債を発行できるという妙な安心感が…

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