中国、狙いは欧州経済だけじゃない…ギリシャ・ピレウス港「獲得」、ちらつく海軍拠点化の野望 (2/2ページ)

2016.4.9 20:17

中国海運最大手が経営権を握るギリシャ・ピレウス港の第2埠頭=2012年5月(宮下日出男撮影)

中国海運最大手が経営権を握るギリシャ・ピレウス港の第2埠頭=2012年5月(宮下日出男撮影)【拡大】

 習指導部は現在、中国を起点に内陸と沿岸の2つのルートでインフラ建設を通じて欧州まで経済圏を構築する「新シルクロード(一帯一路)構想」を推進している。ピレウス港の取得は構想実現の鍵を握るといわれており、将来は中国海軍が欧州に進出する際の拠点として利用することも視野に入れているという。

 中国はアジア回帰を強める米国へ対抗するため、欧州とアフリカでの経済的、軍事的影響力の拡大を急いでいる。中東欧やアフリカ諸国でもさらなる港湾などインフラの買収を検討しているほか、セルビア-ハンガリー間の鉄道建設計画も進めている。

 中国の外交関係者は「今回の買収は中国とギリシャの双方にプラスだ。中国企業がピレウス港をうまく運営できれば、ほかの港を買収する際の抵抗が少なくなる」と話している。

【用語解説】ピレウス港

 ギリシャの首都アテネ近郊に位置する、地中海沿岸で最大規模の港の一つ。運営会社によると、2013年の年間の利用旅客数は約1700万人、コンテナ埠頭での取扱貨物量は約64万TEU(1TEUは長さ20フィートのコンテナ1個)。

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