会見する民進党の山尾志桜里政調会長=13日午後、東京・永田町の衆院第二議員会館(斎藤良雄撮影)【拡大】
【阿比留瑠比の極言御免】
このところ、民進党の山尾志桜里政調会長と鳩山由紀夫元首相とがどうにも重なって見える。山尾氏は6日の記者会見で、支部長を務める愛知県内の政党支部がプリペイドカードで不自然に多額のガソリン代を支出していた問題について、明確な根拠は何一つ示さないままこう釈明した。
「(会計担当だった)元秘書が関与している蓋然性が高い」「監督が至らず申し訳ない」
山尾氏は、甘利明前経済再生担当相の秘書による不祥事を追及し、議員辞職を求めた際には、「秘書のやったことについて、本人の責任が免れるわけではない」と繰り返し強調していた。にもかかわらず、自らはあっけらかんと続投を宣言したのである。
多数の「故人」から献金を受けるという政治資金収支報告書の虚偽記載事件をめぐり、「すべて会計実務担当秘書の独断だ」として秘書のせいにした鳩山氏と、まるでそっくりな言い分ではないか。