中国国家統計局と中国物流購買連合会は1日、4月の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)が50.1だったと発表した。3月と比べ0.1ポイント下落した。好不況の判断の節目となる50は2カ月連続で上回った。
市場では3月より改善するとの見方が強かった。統計局は、不動産市場の回復やインフラ投資の加速により、生産活動の拡大傾向が続いていると指摘。ただ経済の下押し圧力は依然として強いとの見方を示した。
生産動向を示す指数は52.2と前月を0.1ポイント下回った。新規受注は0.4ポイント下がって51.0。雇用指数は0.3ポイント悪化の47.8だった。企業規模別では大企業が51.0、中規模企業が50.0だった。小規模企業は46.9と、1.2ポイント悪化した。
PMIは、企業の原材料や部品の購買担当者を対象に今後の生産計画などを調査して算出する。50を上回ると生産や受注の拡大を、下回ると縮小をそれぞれ意味する。(北京 共同)