アンケートで「評価しない」は11%にとどまったが、将来的に預金金利もマイナス圏に沈むとの懸念は根強く、「消費者心理を冷え込ませる」(流通)との意見もみられた。
社業にとって「追い風」は18%と「逆風」の6%を大きく上回った。建設・不動産や電力、食品、商社など幅広い業種の企業は「資金調達コストを抑制できる」と期待するが、「どちらでもない」が最も多く76%を占めた。
日銀は、マイナス金利で企業の設備投資が活発化するともくろむが、2016年度の設備投資を前年度から「横ばい」と予想する企業が53%と、マイナス金利の影響を見極めている実態が浮かび上がる。
こうした中、日銀は4月28日の金融政策決定会合で、2%の物価目標の達成時期を「17年度中」に約半年先送りしたが、アンケートでは「18年度前半ごろにずれ込む」「18年度後半ごろにずれ込む」「いずれの時期でも達成は難しい」を合わせると全体の90%に達した。
「人口が減少する中、2%の目標に無理がある」(保険)という厳しい意見のほか、日銀の姿勢を評価しつつも、「成長戦略と財政出動を期待する」(エネルギー)と金融政策頼みの政府への注文も目立った。