中国本土初のディズニーランドが6月16日に開園する中国・上海市で、観光客増がもたらす経済効果への期待が高まっている。周辺では一般住宅に観光客を有料で泊める「民泊」業者が急増し、市内の観光地も集客増を当て込む。
「ドイツやギリシャからも宿泊の問い合わせがきている」。上海ディズニーから5キロ圏内で5カ所の民泊を経営する会社員、李小雪さん(28)は満足げだ。
李さん夫妻は昨秋から、開園を見据え部屋を借りて民泊業を始めた。ディズニーランド近くのホテルは既に予約でいっぱいで、民泊仲介サイトを通じて宿泊希望の連絡が入っている。
部屋の稼働率は3割程度だが、開園後はほぼ満室になると期待。宿泊料は1人120元(約2000円)程度と考えているが、価格の相場観がつかめないため予約は取っておらず、直前に価格を決める算段だ。中国の証券会社は年間の経済効果を約300億元(約5000億円)と試算している。(共同)