一方、消費を大きく押し上げてきた訪日外国人のインバウンド需要についても、「一巡した」(エディオンの久保允誉会長兼社長)との見方が出てきた。
「昨年の秋口から炊飯器のまとめ買いのような大物はなくなった」など、“爆買い”で存在感の大きかった中国人観光客の購入単価は下落しているもようで、客数の確保が課題になっているという。
GDPが2四半期ぶりのプラス成長だったことを、政府はデフレ脱却や経済再生に向け「前進する姿が確認された」(菅義偉官房長官)と評価したものの、日本経済は家計、企業部門とも力強さを欠き、牽引(けんいん)役不在の課題を払拭できない状況が続いている。