フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(AP)【拡大】
これに対してFBは報道直後に「今回の疑惑を深刻に捉えている」との声明を発表したが、翌10日に「匿名の証言者が提起した疑惑が真実であることをと示す証拠は見つかっていない」として疑惑を否定した。
自動作成される話題のニュースのリストに基づき、担当者が実際に話題になっているかや信頼できる内容かなどを確認しているが、「いかなる立場に基づいたニュースでも機械的に差別することは認めていない」と弁明している。
一方で、ザッカーバーグ氏も火消しに乗り出し、18日にはカリフォルニア州の本社に保守系著名人十数人を招待。保守系草の根運動「ティーパーティー」(茶会)の間で人気のラジオ司会者グレン・ベック氏や、大手シンクタンクのトップらに事情を説明し、会合後には自らもFBに「保守層もFBにとって重要な一部だ」などと投稿した。
FBは11月の大統領選に向けた共和党の討論会に際して、利用者が発言への賛否をリアルタイムで表明できるシステムを公開するなど保守層へのアピールにも積極的だ。IT業界のアナリストからは、FBに「保守層に冷淡」とのイメージがつけば、ライバルに利用者を奪われる隙を与えかねないとの声もある。
ただし、米大手IT企業の多くの経営者と同様、もともとザッカーバーグ氏はオバマ大統領と親交があり、気候変動問題への対応や不法移民への寛容な姿勢を訴えるなど、保守層からは「リベラル寄り」とみなされる言動も目立つ。
ブッシュ前政権の大統領報道官で、現在は保守系のFOXニュースでコメンテーターを務めるダナ・ペリーノ氏は「保守層にはSNSで不当に扱われているという感情がある」と指摘している。