【伊勢志摩サミット】G7「質の高いインフラ投資」で合意 AIIBなどを通じ影響力強める中国に対抗も

2016.5.27 20:36

伊勢志摩サミットで笑顔で撮影に応じるG7各国首脳。(手前左から時計回りに)安倍首相、フランスのオランド大統領、キャメロン英首相、カナダのトルドー首相、ユンケル欧州委員長、トゥスクEU大統領、イタリアのレンツィ首相、ドイツのメルケル首相、オバマ米大統領=26日、三重県志摩市(代表撮影)

伊勢志摩サミットで笑顔で撮影に応じるG7各国首脳。(手前左から時計回りに)安倍首相、フランスのオランド大統領、キャメロン英首相、カナダのトルドー首相、ユンケル欧州委員長、トゥスクEU大統領、イタリアのレンツィ首相、ドイツのメルケル首相、オバマ米大統領=26日、三重県志摩市(代表撮影)【拡大】

 27日閉幕した主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)は、先進7カ国(G7)が環境性能や耐久性に優れた「質の高いインフラ投資」推進のための原則を確認し、首脳宣言の付属文書として採択した。災害やテロなどに対応するには強靱な社会インフラが必要で、世界経済の成長にも欠かすことができない。アジアインフラ投資銀行(AIIB)などを通じ、新興国で影響力を強める中国に対抗する狙いもある。

 首脳宣言では「質的な側面を欠いた投資は、自然災害や気候変動による脆弱性を有するインフラとなり得る」と強調。現地の雇用創出や技術移転などへの配慮も盛り込んだ。

 安倍首相は27日の記者会見で、「世界の需要底上げのために質の高いインフラ投資による活性化が重要」と訴えた。同日には、G7首脳とアジアなど7カ国の首脳らによる拡大会合が三重県で開かれ、メコン地域を中心に橋や道路などのインフラ整備の重要性を指摘する声が上がったという。

 日本がインフラ投資の「質」を重視する背景には、価格面で破格の条件を打ち出してくる中国を牽制する狙いがあり、「質重視」の理念普及を目指す。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。