「ユニバーサル・スタジオ」計画もその1つで、07年に京畿道安山市にある始華湖埋め立て地近くの土地に建設すると発表したが、リーマン・ショックで資金調達に失敗し、事業が頓挫。朝鮮日報によれば、10年にロッテグループなど事業再開を宣言したものの、土地を所有する韓国水資源公社と土地代をめぐって駆け引きを繰り広げ、結局事業を白紙化したという。
日本、『テーマパーク衰退論』を覆す
韓国でも、大阪市のUSJへの関心は高いようだ。朝鮮日報は、04年に経営危機に陥ったUSJが黒字転換に成功し、なお攻撃的な投資に乗り出していると、指摘する。14年に400億円を投じてオープンさせた人気映画「ハリー・ポッター」をテーマにしたエリアはほんの一例に過ぎない。現在、任天堂と連携した新エリアの計画も進めている。
同紙は今月、そんなUSJの復活劇や長崎のハウステンボスの赤字脱却などに焦点を当てたコラム「『テーマパーク衰退論』を覆した日本」を掲載した。
日本では1980~90年代のバブル期に全国各地で大型テーマパークが誕生したが、その後次々と倒産。このコラムを書いた記者も当時、「『少子高齢化』の時代には、テーマパークには衰退の道しかない」と記事に書いていたという。