米オハイオ州の動物園で28日、4歳の男児がゴリラ舎の中に転落、動物園側は男児を救出するためゴリラを射殺した。AP通信が報じた。
射殺されたのは17歳の雄「ハランベ」。ハランベは男児を約10分間引きずり回したという。麻酔銃では直ちにハランベの動きを止められない可能性があるとして、動物園側は射殺を決めた。
園長は「幼い命を救うことはできたが、絶滅の恐れもあるゴリラが死んでしまったことに落胆している」と述べた。男児は病院に搬送され、命に別条はない。
ハランベは昨年テキサス州の動物園からやって来た。男児はゴリラ舎の柵の上に登ったところ、何かの拍子で柵の内側に転落したとみられる。(共同)