
北京にあるウォルマートの店舗。スーパーマーケットの競争が激しい山東省済南市では、“パッケージ化”された経営方式で運営される外資系スーパーは苦戦しているようだ(中国新聞社)【拡大】
山東省の地元メディアは「外資系スーパーは済南でやっていけない」「数万人が暮らす社区(団地)に隣接するのになぜ経営難なのか」「済南から敗退する3社目の外資系スーパー」といった見出しで今月上旬、関連ニュースを伝えていた。
市内に住む専業主婦の耿玉晶(こう・ぎょくしょう)さんは「ウォルマートは地元になじまない面がある」と指摘する。ウォルマートでは山東人が好きな粉食や調理した肉、冷菜などはあまり扱っておらず、パッケージ食品やチルド食品が多く、新鮮な食べ物を求める消費者のニーズとはかけ離れていると話す。
市内の台湾系スーパー「大潤発」の店舗にはウォルマート泉城路店の約2倍の買い物客が来店しており、食品や日用品のエリアはとりわけ混雑していた。