昨年、台湾では計4万3419もの罹病例があり、1987年以来、最も深刻なデング熱の流行となった。ジカ・ウイルスはデング熱ウイルスと同じ蚊の仲間によって伝染する。台湾はすでにジカ熱流行の高リスクに直面していると言える。
感染症は国境を越えるものであり、台湾は09年から国際保健規則(IHR)の枠組みに正式に組み入れられ、責任を果たしている。IHRとWHOとの連絡窓口を設け、公衆衛生上の脅威に対する地域的および世界的な対応ができるようにしており、迅速にIHR附属書1Bの核心的要求を満たすための監視と対応能力の改善に取り組んでいる。台湾は国際的な動向をしっかり注視しており、最適な健康安全保障の促進、強化に努めている。
14年に西アフリカでエボラ出血熱が発生した際には、我々は10万セットの個人用保護器具と100万ドルの寄付金をエボラ出血熱支援活動に提供した。以来、我々はアジア太平洋および東南アジアの保健機関や研究所の職員にエボラ出血熱、MERS、デング熱、ジカ熱の検出・対応能力を向上させるための4つの研修・訓練のカリキュラムを編成した。これには14カ国が参加して経験を共有し、公衆衛生上の脅威に対処するための地域ネットワークを形成することができた。
台湾は蚊関連の準備と対応について保健システム計画、ジカ・ウイルスの水際予防、国際検疫、ベクターコントロールによる対策といった4つの戦略を持っているが、十分とは言えず、さらなる効果的なベクターコントロール、効果的なワクチン、適切な臨床管理などの必要性が指摘されている。