【ワシントン=小雲規生】オバマ米大統領は7日、インドのモディ首相とホワイトハウスで会談し、東芝の米子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)がインドで6基の原子力発電所を建設することで基本合意した。2017年6月までに契約を締結し、30年までの完成を目指す。両国は会談後に発表した共同声明で「インドで拡大する電力需要に応え、化石燃料への依存を減らすという両国の意志を示すものだ」と意義を強調した。08年発効の米印原子力協定に基づく最初の契約となる。
またオバマ氏は48カ国で構成される原子力供給国グループ(NSG)へのインド加盟について改めて支持を表明した。NSGは民生用の原子力関連資機材の軍事転用防止を目的として輸出管理を行っているが、インドは核拡散防止条約(NPT)に加盟していないため、米国がインドのNSG加盟を後押しすることを問題視する声もある。
さらに両首脳は二国間の防衛協力の拡大についても協議。共同声明では南シナ海やインド洋で活動を活発化させている中国を念頭に、航行の自由や資源開発の際に国際法を順守することの重要性を確認した。米国が軍事と民生の両方に使える技術を公開するなどしてインドに協力することでも意見の一致をみた。
また両首脳は昨年12月に採択された地球温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」について、年内批准へ国内手続きを進めることで一致した。