安倍晋三首相やオバマ米大統領のかぶり物をした伊勢志摩サミット反対集会の参加者。サミットと無関係の政治的アピールを展開し、「アホノミクス出て行け―!」とアジテーションを繰り出す寸劇まで披露した=5月27日午前、三重県志摩市【拡大】
集会は市民団体などが企画し、約70人が参加していた。50~60代ぐらいの年配者が多く、「安倍政権を打倒せよ」「天皇制打倒サミット粉砕」「改憲阻止」などの標語が書かれたゼッケンを身につけていた。
サミット反対集会とは無関係の政治的アピールは、その後のデモ行進でも続いた。
参加者は「教え子を戦場に送るな」「日の丸、君が代は戦争への道」などと書かれた旗を掲げて行進。伊勢神宮前で撮影されたG7首脳の記念写真を示し、「戦争国家の精神的支柱として伊勢神宮は存在している」と突飛な主張を繰り広げたが、地元住民らはほとんど注目することもなく、足早に通り過ぎるのみだった。
集会に参加していた三重県在住の女性は「三重県人は伊勢神宮を敬愛している。こうした主張には賛同しにくいのでは」とつぶやいた。実際、捜査関係者によると、反サミット活動家らが伊勢神宮近辺で集会を企画しようとしたが、地元の市民団体などから「お伊勢さんでやるのは止めてくれ」と拒否されたという。
「極左も右翼も来なかった」
こうしたエピソードが象徴するように、サミットの風物詩ともいえる反対デモは今回、予想以上に低調だった。