訪日外国人旅行者をバスツアーで案内する坂野美奈子さん(右端)=6月中旬、東京都台東区【拡大】
デンマークから来てツアーに参加したジョン・タイソンさん(42)は「歴史や文化にひもづけて話してくれて理解しやすい」と何度もうなずいた。60人超の通訳案内士と契約するはとバスも「質の良さと行き届いたサービスができる」とプロ意識に信頼を置く。
通訳案内士制度は1949年、外国人に外国語で観光案内をする国家資格制度として創設。法律では通訳案内士でなければ有償ガイドが禁じられている。ただ2015年の試験合格率は19.3%と狭き門。観光庁によると、現在は約1万9000人が登録するが、ガイド職に就かない場合も多く、4分の3は稼働していない。
加えて「4分の3は都市部」「使用言語は3分の2が英語」という2つの偏在があり、政府はアジアを中心とする訪日客の急増に対応できないとして制度見直しに着手。5月19日の規制改革会議の答申では「業務独占を維持したままでは、質と量の両面で対応できない」と明記された。