関西電力高浜原発1号機(手前)と2号機=福井県高浜町【拡大】
「原発は経済性のある電源。安全が確認された40年超原発の活用も必要だ」。高浜1、2号機に続き、美浜3号機(福井県)の運転延長も目指す関電の八木誠社長はこう繰り返し述べてきた。
関電は2016年3月期に5年ぶりに最終黒字に転換したが、原油価格の下落に伴う燃料安に助けられた格好で、今後の収益環境は不透明だ。高浜1、2号機の再稼働による収益改善効果は年約1100億円という。4月に策定した中期経営計画では保有原発の大半を再稼働させ、10年後の経常利益を3000億円以上に引き上げることを掲げた。
電力小売りの全面自由化が始まり、各社が競争力を確保していくためには発電コストの低い保有原発の早期再稼働が欠かせない。(佐藤克史)