
メーデーに首都マニラでデモ行進をする労働者たち=5月(AP)【拡大】
世銀の調査によると、フィリピン国内の雇用は増加が続いているが、新規雇用の4分の3が契約や福利厚生もなく、賃金も低い非公式の仕事だという。
世銀幹部は、貧困層の縮小のためには中等教育修了者を増やすなど教育事情の改善、労働者のスキル向上、店舗開設のコスト低減などビジネス環境の改善を図り、公式な仕事の従事者を増やす必要があるとした。
また、同幹部は「国の労働規則が厳しいために雇用者が公式な雇用を避け、非公式な雇用を増やしている面もある」と述べ、政府が規則の見直しを検討すべきだとの考えを示した。
フィリピンは今年1~3月の成長率が6.9%となるなど経済好調が続く。成長を貧困解消につなげられるか、政府の手腕が問われているといえそうだ。(シンガポール支局)