英国の欧州連合(EU)離脱問題に伴い、英国に拠点を置く不動産投資ファンドの取引停止が広がっている。6日には新たに3ファンドが加わり、この3日間で計6ファンドが取引停止に追い込まれた。
経済の先行きへの不安を背景に、リスク回避の姿勢を強めた投資家の解約が止まらないためだ。
新たに取引停止となったのは、英資産運用会社のヘンダーソン・グローバル・インベスターズとコロンビア・スレッドニードル、カナダの生命保険会社カナダライフ。ヘンダーソンは6日の声明で「資金の流動性に異常な圧力を受けた」と述べた。大規模な資金流出があったもようだ。
欧州メディアによると、英不動産ファンドの運用規模は約250億ポンド(約3兆3千億円)。取引停止となった6ファンドは業界全体の約6割を占めるという。(共同)