
羽田空港【拡大】
新ルートは、北側から南に向けての着陸の際、さいたま市付近から、空港のある東京都大田区にかけ、直進しながら降下する。北向きの離陸時は、湾岸エリアの江東区や、東京スカイツリーがある墨田区付近の上空を通過するほか、南向きの離陸の際、従来は飛行しなかった川崎市上空も直進し上昇する。
南向きの着陸はルートが直線のため、2本の滑走路に向け2機を同時に着陸させることが可能となり、1時間の発着回数が従来よりも10回増えて90回となる。運用は、国際線が混雑する日中の午後3~7時に限定する。
国土交通省は昨年7月以降、東京、埼玉、神奈川の3都県で住民説明会を開催。今年4月に当初のルート案よりも飛行高度を上げる騒音負担軽減策をまとめ、地元に提示していた。空港周辺の地域では、学校や病院の騒音対策工事を国が全額補助する。最新の低騒音機は着陸料を安くする制度も設ける。