疑念を拭えぬ中国の「GDP偽装」 高額紙幣の1割が偽造とも、「だまされた方が悪い」国なのか (2/4ページ)

 中国といえば、コピーや偽物文化の代名詞にもなっている。もはや「だまされた方が悪い」が通り相場だ。だが、経済統計まで偽造がまかり通るようでは、笑い事で済まされない。

 中国の国家統計局が7月15日に発表した2016年4~6月期の実質国内総生産(GDP)は、前年同期比6.7%増で、前期比では横ばいにとどまった。伸び率は2期連続でリーマン・ショックの直撃を受けた09年1~3月期以来、7年ぶりの低さにとどまったことになる。だが、これとて専門家からは、「どこまで実態を正直に反映した数字なのか」と疑惑の目で見られている。

 中国政府は16年の成長率目標を6.5~7.0%に設定している。目標はかろうじてクリアし、成長率は4四半期ぶりに下げ止まったものの、下振れ圧力はなお強い。

 好むと好まざるとにかかわらず、いまや世界経済の主役に躍り出た中国経済だが、その前途は不透明なままだ。抜本的な景気てこ入れの手を打たなければ、今年後半にも目標レンジを下回る可能性がある。

 経済協力開発機構(OECD)の最新見通しによれば、16年の世界の実質経済成長率は15年と同水準の3.0%にとどまる。貿易の実質伸び率も2.1%と一段の減速が見込まれている。